【修行僧必見】羽田空港の秘密〜世界トップクラスエアポートの楽しみ方〜【書評】
はじめに
SFC・JGC修業に励むにあたっては羽田空港を利用される方が多いと思います。
羽田空港での滞在時間を有意義に過ごしたい、どうせ飛行機に乗るならもっとマニアックな知識を知りたいという方にオススメの1冊です。
私自身は修行フライト中の機内で読み、その後は実際にそのスポットに行ってみるなどして楽しんでいます。
書籍紹介
筆者は航空ジャーナリストの秋本俊二さん。
羽田空港が利用者を増やしている背景には、国際線の就航都市拡大がある。2016年のサマースケジュールでは、アジアや欧米、オセアニアを中心に17カ国27都市(29空港)へのネットワークが拡大し、羽田から世界へ飛び立つ旅客便は1日に100便を超えている。ビジネスマンには「どうすればもっと便利に活用できるか」を、カップルや家族連れには「どこに行くとどんな穴場スポットがあるか」など、隅々まで利用して楽しみ尽くせる情報を詰め込んだ。また、航空ファンのためには「知る人ぞ知るトリビア」も解説。2020年開催のオリンピックに向けて益々注目が集まる羽田空港の“今”を徹底リポート。
個人的な発見&感想
個人的な発見と感想をご紹介します。
1章
・羽田空港といえば長らく国内線専用空港だった。
・しかし台湾のチャイナエアラインだけが中国との政治対立のため、国際線なのに羽田空港離発着という例外。
・滑走路は4本。井げた状は珍しい。
・駐機エリアはエプロンと呼ばれる。エプロンの形だから。(見えるかな。。。)
・揚力の実験。スプーンを使って水道で体験できる。(やってみた)
・横風に弱い。だから井げた状で風の状況に合わせて滑走路を決める。
・1931年東京飛行場として開港。当時は小さな施設だった。
・各ターミナルの紹介。
第1ターミナルは1993年開業、JAL中心
第2ターミナルは2004年開業、ANA中心
国際線ターミナルは2010年開業、拡張続く
・モノレール新整備駅に行くのも面白い。
・管制官の仕事
1-2分に1回離着陸するのを捌く。
管制官には絶対的な権限が与えられており、その分責任も重い。
その仕事の様子は「TOKYOエアポート ~東京空港管制保安部~」でドラマ化された。
・羽田空港からの国内線旅客数のランキング
新千歳、福岡、伊丹、那覇の順。
・1964年オリンピックを機に国道やモノレールが整備された。
・2020年オリンピックはインバウンド拡大のため首都圏上空ルート解禁。国際線発着1.7倍を目指す。
2章
・ロイヤルパークホテルも個室1時間2000円でおすすめ(現在は3000円)。
www.the-royalpark.jp・窓からの絶景を楽しむには事前に調査。小松線おすすめ。
・週末弾丸旅行では、事前荷物配送おすすめ。会社から荷物少なく空港へ直行。
・手荷物預かりおすすめ。寒い時期に南国行く時コートを預ける。(この発想はなかった)
3章
・城南島、京浜島、浮島へお出かけおすすめ。バーベキューしたり。
・羽田旅客サービスの不定期クルーズおすすめ。
・9/20は空の日。イベントに注目。
・ビアガーデンある。
4章
・国際線ターミナルのフライトシュミレーター楽しい。
・整備場の見学会
・JAL sky museumでは歴代の制服展示が人気。コスプレもできる。
・かつて国際線でCAは着物をきていた。
5章
・空港ができる前の羽田
1909年に羽田運動場完成。
海水浴場、遊園地、競馬場もできた。
・1931年の初の定期便は大連に送ったスズムシとマツムシ。
・戦後の羽田
米軍管理下の「ハネダアーミーエアベース」
1952年に一部返還され東京国際空港となる。
ターミナルもなく米軍の敷地に入る感じだった。
・国産旅客機は今は飛んでいない。
・航空神社がある。
・貯油基地から地下の配管で燃料を送油。
・機内食は近くの傘下ケータリング会社で作る。
・世界一清潔な空港。世界一の清掃員に感謝。誇らしいこと。
・荷物は一旦全て仕分け場に流れていく。バーコードで機械が処理。各便のコンテナへ。
・政府、海上保安庁やマスコミ、企業の専用機がある。
6章
・地方同士の直行便は非効率。ハブ方式で。
・便名の規則はあまりない。若い番号は老舗路線。
・出発時刻は飛行機が動き始める時間。正確には整備員が安全装置を外すブロックアウト。離陸ではない。
・到着時刻も着陸ではなく、降機ゲートに停止した時間を指す。
・飛行機の車輪に動力はない。誘導路を進む時はエンジンの推進力で進む。メカニズムが複雑になってしまうから。バックもできない。特殊車両で押す。
・特殊車両が着陸後に群がる。荷物下ろしたり、給油、充電、、給水、汚水収集、ケータリング。
・燃料は左右の主翼に貯蔵。
・飛行機は船のルールに倣ったものが多い。シップ、クルー、キャプテン。乗り口が左なのも。
・滑走路はアスファルト2-3mの深さ。水捌けのため中央が盛り上がっている。
・空港で働く職員、出入国審査官、税関職員、検疫官
・鳥との衝突を防ぐため散弾銃で追い払う。
・ユニークな地方空港、海外空港
空港は多くの人にとって人生の岐路だったり人間ドラマが多い。そんな空港が好き。
おわりに
盛りだくさんの1冊ですが、2時間程度でさくっと読めてしまいます。
空港や空港周辺施設は遊びに行っても楽しめる場所だと気が付きました。
空港が楽しみになること間違いなしです。
以上ご紹介でした。