ロンキー久保の会計士&マイルブログ

会計士をやっています。経済合理性を無視し莫大な時間を投下してコンテンツを制作しています。根源欲求は「この感動を誰かと共有したい!」でございます。

公認会計士が解説SFC修行の魅力~妻を説得するために必死でプレゼンしました~

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 SFC修業って馬鹿なの?はい、夢見る素敵な馬鹿です!

「修行僧の朝は早い。」
古より先人たちによって何度も使い古されたであろう言葉が自然と胸に浮かぶ。
午前5:00。自宅を出て始発で空港へ向かう。
そう、今日は羽田那覇間を2往復するハードスケジュールだ。
何も知らない読者は何を馬鹿なことをと思うだろう?
そう馬鹿なのである。

なぜ僕はこんな馬鹿なことをするのか、それは一度の苦労でこの先の人生が豊かになる夢の切符が得られるからだ。

夢の切符とは通称SFC。super flyers card。スーパーな飛ぶやつのためのカードだ。

これはSFC修業中のとある1日である。

冒頭はさておき、この記事はSFC修行へあなたを誘うために執筆している。
だが僕には裏の目的がある。

裏の目的=妻への説明

裏の目的とは、この馬鹿げた行為の合理性を僕の妻に説明することである。

始発で空港へ向かい、羽田那覇間を2往復し、観光もせず帰ってくる行為がいかに2人の人生を豊かにするかをだ!

何を隠そう私は公認会計士である。金が絡むことにはトコトンうるさい。
払ったコスト以上のリターンが得られないのであれば、その案件は却下する。

そうした仕事を日々行なっている。

しかし、こんな馬鹿げた行為にいったい何の得があるのか、週末に家を留守にすることにもなり、妻への説明責任が伴う。

沖縄に愛人がいるのではと疑われかねない。

したがってこの記事は、SFCなんて聞いたこともない妻が、メリット、デメリットを理解し、Goサインを出すまでの過程を描いている。

そして読者の方へ、他にはない公認会計士的な解説をしているので、是非SFCの魅力に気付き、夢を叶えてほしい。

この記事を読んだ後には、SFC修業がしたくてウズウズするはずだ。

さらには関係者の理解を得られず変人扱いされている方へ、是非この記事を活用いただき、「夢見る素敵な人」の称号を得ていただきたい。

では以降は、妻向けに作成したプレゼンテーション資料をベースに妻との対話形式にて進めさせて頂きます。

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僕:ちょっとお時間よろしいですか?

妻:うん。いいけど。

僕:ANAの上級会員になりたいと思ってるんだけど。聞いたことある?

妻:ちょっと聞いたことある。ラウンジとか使えるやつだっけ?

僕:そうそれ!これみて。

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 僕:ANAの上級ステイタスは3つあって、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドと呼ばれてる。

それぞれ獲得までの道のりや特典が違うんだ。

特典は細かいものも含めるとたくさんあるんだけど、中でも特に魅力的な特典はこちら。

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僕:ラウンジだとか空港での優先手続きは同行者も受けられる特典なんだ。

妻:へーすごいね。ラウンジとか憧れる。同行者も受けられる特典なら旦那が持ってたら嬉しいかも。

僕:(いいぞ、いいぞ。)

妻:魅力的なのはわかったけど、どうやってとるの?

僕:次のスライドをご覧ください。

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僕:「プレミアムポイント」というANA独自のポイント貯める必要があるんだ。これは飛行機に乗ることでしか貯められないよ。1月から12月に獲得した「プレミアムポイント」で翌1年間のステイタスが決まるってわけ。

そして僕は真ん中のプラチナステイタスを取りたいと思ってる。いま紹介した特典もプラチナステイタスのものだよ。

妻:なるほど飛行機にたくさん乗るということね。
でも50,000ポイントってどのくらい乗ったらいいの?

僕:うん。イメージをつかんでもらうためにシュミレーションしたよ。

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僕:まず、成田⇔ニューヨーク間の例をあげると、ビジネスクラスで片道約10,000ポイントだから、2.5往復の計算だ。片道100万とかするから、500万円かかる。

妻:は?高過ぎ。上級国民かよ。あんた出張もないし。

僕:そうですよね。ただ、それくらいの上級国民向けのステイタスだってことを理解してほしかったんだ。

僕が計画したのは、王道とされている羽田⇔那覇間なんだ。

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僕:羽田⇔那覇間で、安いエコノミーで片道1,476ポイントだから、単純計算で17往復することになる。片道は安いものは1万円を切るけど、そう都合よくプランは組めないから、1万~1万5千円として34万~51万円ほどかかる計算でございます!

妻:確かにそのステータスが、40万円くらいで得られるなら割安に見えるけど。。。でもステイタスって翌一年だけでしょ。割に合わない。残念だけど話は終わり。

僕:うんうん。ここまでの説明ならそう思うよね。だけど実はこの制度、一度プラチナステイタスに到達すれば、あとはクレジットカード年会費だけで、半永久的にステータスを維持する方法があるんだよ!

妻:え、それは話変わってくる!!!

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僕:それこそがSuper Flyers Card。略してSFCって呼ばれてる。
「ダイヤモンド」メンバーと「プラチナ」メンバーだけが申し込めるクレジットカードなんだけど、一度、カード発行すればあとは飛行機に乗らなくても会員資格を維持できる。そしてプラチナメンバーとほぼ同じ特典が受けられるの!

妻:なんだそのクレジットカード。めちゃめちゃお得に聞こえてきた。

僕:そうなんだ。さっきの話で分かったと思うけど、「ダイヤモンド」と「プラチナ」ステイタスを獲得するってとても大変なことなんだ。

しかも1年限定の特典でしかない。
だから1年間だけ集中的に飛行機に乗って、Super Flyers Cardを手に入れる。

業界ではこれをSFC修業って呼んでるんだ。

妻:なに業界だよw

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僕:とにかく、まともにステイタスを維持するのは、永遠に終わることのない苦しみであり、業界ではこれを「輪廻」のサイクルと表現している。

この苦しみから逃れるために、SFCという安らぎの境地である涅槃(ねはん)に到達すること、すなわち「解脱」を目指すことこそ、SFC修行の目的なんだ。

妻:面白いwwwそしてこの図。オリジナルかよwww

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僕:楽しんでいただけたならなにより。

SFC修業どうでしょうか?

妻:うん。最初は馬鹿げた話だと思ってたけど、魅力的に見えてきた。
もう1度確認したいんだけど、取得のための費用は40万円くらいで、これは結構でかい金額だよ?

それに年間費もかかるんでしょ?
僕:取得費用も年会費も払うだけの十分な価値がある。

まず年会費について説明させてもらうね。

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僕:コスパが良いゴールドカードを説明するけど、通常の年会費は16,500円とゴールドカードにしては良心的な年会費だ。

さらにリボ払いなど少し手をかけると4,950円の割引になる。

もちろん利息がたくさんかかるなんてことはないから安心してほしい。
それに年2,000マイルの継続ボーナスも大きい。

マイルを貯めて、マイルで特典航空券を手に入れることでマイルの価値がぐんと上がる。

控えめに見て、1マイル3円で計算したけど、もっとお得に使えることもある。

マイルも貯まりやすくなるし、旅行保険もピカイチだ。

ステイタスにもなるし、ゴールドカードとしてはかなりコスパが良いんだ。
まあ実質5,550円という説明は無理があるかもしれないから、年会費1万円くらいで見ておいてくれればいい。

妻:まあ、ゴールドカードであれば普通かな。

実質的に額面よりも割安になるし。

うん。これはOKです。
取得費がネックだなあ。

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僕:取得費については、こうゆう風に考えるべきだ。いま30歳として健康寿命は70歳といわれている。

僕らがその年になる頃にはもっと伸びているかもしれない。

ここでは40年間ステイタスの恩恵に預かれると考えよう。

取得費40万円として、年間1万円の計算だ。

この計算は小学生でもできる。

あれだけステイタスを維持するのが大変なのに、この方法なら年1万円で済むんだ。

これって裏技的なんだよ。

もう一度ビジネスクラスで毎年500万円かかることや輪廻のサイクルを思い出してほしい。

妻:なるほど。ちょっと強引かもしれないけどね。

長い人生何があるかわからないけど、将来に楽しみが持てるのはいいね。

僕:そう。まさにそこなんだ。ここからが一番伝えたいことなんだけど。

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僕:旅行のある人生ってとても豊かだと思うんだ。

僕もあなたも旅行はそれなりに好きでしょ?

毎年海外旅行に行くなんてことはしてこなかったけど、これからも色々なところに旅したいと思ってる。

妻:うん。それは私も同じ。

僕:だけどこれまでの僕たちは、なんとなく仕事が落ち着いたタイミングだったり、思い付きで行くような感じだったよね。

妻:確かにそうね。こないだ行った旅行も転職前に時間が取れたからだし、思えば新婚旅行すら仕事が忙しくてみすみす逃すところだった。

僕:そう。だからこそ僕は明確に意志をもって、旅行のある人生を歩みたいんだ。

ただステイタスが欲しさの行動じゃない。

SFCカードはその1つのきっかけに過ぎないんだ。

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僕:SFC修業の過程で、修行を経験した人や仲間とSNSに知り合うことができる。

彼らは航空業界や観光業界に対する知見が豊富で、非常に勉強になることが多い。

ツイッターなどにはそうした人々がたくさんいて、自然と航空・旅行業界に精通することになる。

彼らの多くは旅行が好きで、旅行記やマイル・航空券などのお得な情報が日々発信されている。

こうした環境に身を置くことで旅行に対するアンテナ感度が研ぎ澄まされていくことになる。

そして日々の生活の中でマイルが貯まっていき、旅行に行くことに対してどんどん動機付けされていく。

いままで漠然と、「いつかこんなところ行ってみたいな」、「一生のうちに見てみたい」と思っていた理想に対して、「来年はここに行こう」と明確な目標を立てるようになる。

旅行をライフイベントにして、旅行のある人生を歩むんだ。

将来の旅行を思い描きながら日々を過ごすことで、僕らの人生は活性化される。
例えば旅行先の歴史について詳しくなりたい、英語の勉強しよう、健康のために運動しようといった具合に、様々なことにアクティブになれる。

仕事も一生懸命頑張ろうと思うだろう。

次の旅行はどこに行こうか?そんな話をするのだって楽しいはずだ。

こんな人生をあなたと一緒に歩みたいんです。

妻:うん!素敵!私のために修行してきて!!!

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~そしてとある1日~

「修行僧の朝は早い。」
古より先人たちによって何度も使い古されたであろう言葉が自然と胸に浮かぶ。
午前5:00。自宅を出て始発で空港へ向かう。・・・


冒頭のストーリーをもう一度ながめて欲しい。
妻のために自宅を出て、フライトに挑む熱い男の姿を。
あなたにはその背中が眩しく見えるはずだ。